これは驚いた今作はエグゼクティブプロデューサーに永年ClarkのファンであるThom Yorkeを起用。永らく〈Warp〉の支柱として活動してきたClarkによる20年目にして初のボーカル・アルバム。「Beach BoysがMDMAでレイヴ・レコードを作ったら、どんなサウンドになるだろう？」という着想から今作への舵が切られたそうで、Thom Yorke色がやや強めながらも、Caribouを思わせる魅惑的で知的なエレクトロニカが壮大に展開。一般的にトラックメイカーとして確固たる信頼を得た者が前面に立ってボーカルをとる事は稀だと思うが、Brian Enoの新作にインスパイアされたのか、あるいはThom Yorkeが「君が歌うべきだよ！」と背中を押したのかは定かではないが、これRadioheadと同じくLiveで再現されたら相当ヤバいのでは無いか、、、というほどセンス・オブ・ワンダーに満ちている。1回聴いただけでは到底この凄さは判らないであろう新章突入の傑作。12ページの豪華ブックレットも付属した重量級の1枚。
Tracklist:
A1. Alyosha
A2. Town Crank
A3. Sus Dog feat. Anika
B1. Clutch Pearlers
B2. Over Empty Streets
B3. Wedding
C1. Forest
C2. Dolgoch Tape
C3. Bully
D1. Dismissive
D2. Medicine feat. Thom Yorke
D3. Ladder
