Moor Motherとblack midiがコラボったような"Pt I Trajectory"を聴いた時の衝撃たるや。作曲家のJason Sharpと詩人のKaie Kelloughを中心に、8名（以上）にも及ぶ鬼才たちによって編み出されたFYEARのデビュー・アルバム。ドローン、ジャズ、アンビエント、メタル、ポスト・ハードコア、アヴァン・ロックを縦横無尽に融合させた、完成そのものが奇跡のような作品で、不穏なデザイン、アートワークの時点でもうトリハダ。タイトルからも非常にコンセプチュアルな作品であることは明らかで、ここには戦争、移民、経済格差、分断など、過去、現在、そしてそれらが未来へと連鎖して巻き起こるポリクライシス、グローバリズムに対する警鐘の意が多分に込められている。何度も言いますが黒煙で覆われた不穏なフロントスリーヴ、そして高名なグラフィック・アーティストであるKevin Yuen Kit Loが手掛けたチビりそうになるほどかっちょいいインサートが封入されており思わず「フィジカル最高！」と叫んで只今リピートしまくってます。180g重量のマスト盤。DLコード付き。
Tracklist:
1. Pt I Trajectory
2. Pt II Mercury Looms
3. Pt III Counter Clock
4. Pt IV Degrees
5. Pt V Misconception
6. Pt VI Precipice
7. Pt VII Pure Pursuit
